福岡県久留米市で、複数の医療法人が相次いで破産手続きに入っている。運営法人の負債総額は合わせて約17億円規模に上り、地域医療体制への影響が懸念されている。主要な事例として、1964年に前身の診療所を開業した老舗の整形外科病院と、肝疾患治療で実績を積んできた総合病院の運営法人が挙げられる。 いずれの事例も長期化する業績不振に加え、新型コロナ禍での経営圧迫が背景にあり、患者の受け入れ先や医療記録の管理方法などが未定のまま、閉院に追い込まれている。本稿では、裁判所や官報の記録、各法人の公式発表を基に、これらの破産手続き状況と閉院の詳細、負債規模、そして患者への影響について解説する。 久留米市のどの医療法人が破産手続き中か? 対象法人 医療法人日髙整形外科病院、医療法人いたの会 負債規模 約4.7億円・約13.2億円 手続き状況 破産開始決定・申請準備中 時期 2025年4月〜11月 日髙整形外科病院は令和7年6月12日に破産手続き開始決定を受けた いたの会は2025年9月末に病院閉院、現在は破産申請の準備中 合計負債額は約17億円規模に達する いずれも長期の連続赤字が破産の直接的な要因 新型コロナ禍での詐欺被害(いたの会)も経営を圧迫 患者の医療継続方法や記録移管先は現時点で不明確 破産管財人が各法人で選任済みまたは選任予定 病院名 法人名 負債総額 手続き状況 開始日・閉院日 日髙整形外科病院 医療法人日髙整形外科病院 約4億7000万円以上 破産手続き開始 令和7年6月12日 久留米中央病院 医療法人いたの会 約13億2485万円 破産申請準備中…